なぜ親も教師も気付かぬ間にいじめが進むのか?なぜ子供は身近な大人に相談できないのかを考え、いじめと大人との関係をご紹介していきます。

親も教師も気付かない間に

■いじめは何故発見されにくい?
いじめ問題が起こった学校の校長が会見しているのを見ると、たいていまず「いじめの事実は把握していなかった」という回答がほとんどです。これにはいつもとてもがっかりするのですが、もし本当だとしたら、何故いじめの実態は把握しにくいのでしょうか?現場に最も近い教師も、子どものことを一番分かってやるべき親も何故、どうしていじめに気づくことができないのでしょうか?
1.現代のいじめが陰湿化、巧妙化、潜在化している                  2.思春期の子どもは自尊心が高く、親や家族にさえいじめを打ち明けられない           3.共働きで子どもと過ごす時間が減り、状況や心理を把握しづらくなっている(コミュニケーション不足)                                  4.インターネット社会の進行で、子ども自身にも「直接話す能力」が低下している。    5.先生に相談すると、そのことでまたいじめられる恐怖がある                 6.いじめに対処する能力が乏しい教師が増えている                    
以上のような理由があげられると思います。

■いじめ撲滅のために学校がすべきこと
1. いじめは絶対に許さないという断固とした姿勢                                 見てみぬ振りや、中途半端な対応をしないこと。場合によっては停学処分などの厳しい措置をとることも周知徹底のために必要です。「いじめられる側にも少しは問題がある」などといった、曖昧な考え方を絶対に見せないことです。                            2.加害者の徹底指導(家庭及び学校教育環境の見直し)                                 いじめの加害者は心や家庭に問題を抱えていることが多く、いじめ行為は、裏を返すと加害者の心のSOSでもあるのです。学校と家庭が協力して加害者側の子どもが抱える問題を解決しなければ、いじめはなくなりません。
                      3.いじめ防止教育の実施

                             いじめが起こらない環境をつくることこそが、最大のいじめ対策です。生徒が中心となった「いじめ対策委員会」活動や
、いじめ被害者の声を聞く、人権教育の徹底など、全校をあげての対策を行うことが必要です。

                       4.子どものセルフコントロール及びコミュニケーション能力教育などの導入

   イライラやむかつきの原因となるストレスをうまくコントロールする方法や、自分の意見を相手にうまく伝えたり、暴力に立ち向かう方法などを訓練するプログラムの導入が求められます。
※親は自分の子どもや周囲のいじめに気がついたら、このような取り組みを学校がきちんと行っているかをチェックし、提言を行うようにしてください。いのちに関わる問題です。躊躇したり見てみぬ振りはしないようにしましょう。
■最後に子どもを守ってあげられるのは家族です!
こんな傾向が子どもに見られたら、いじめが起こっていないか注意してあげてください。1.学校の話題を避けるようになる                          2.これまで仲良しだった友だちと遊ばなくなる、今までと違った友達が急にふえる    3.成績が下がる、忘れ物がふえる、遅刻が目立つ                            4.頻繁に怪我をしたり、服が破れるなど                       5.持ち物が壊される、持ち物をなくすなどが目立つようになる              6.家のお金を勝手に持ち出したり、おこづかいの要求が不自然に増える                            7.学校を休みがちになったり、行事に参加することをいやがるようになる         
もし、いじめに気づいたら、親のほうが慌ててはいけません。落ち着いてケアしてあげてください。まずは、じっくり話を聞いてあげてください。最初は話したがらないこともあるでしょうし、隠し通そうとするかもしれません。「そんなことないよ」と答えたからといって、一度で終わらずに、折りをみて、でも決して問いつめたりせずに、少しずつ話を引き出してあげるようにしましょう。そして必ず「お父さんお母さんは、何があってもあなたの見方だよ、絶対守ってあげるから」ということを伝えてください。
お子さんが先生に言わないで欲しい、という時には、子どもの気持ちを一旦尊重しましょう。先生や学校が中途半端に介入することでいじめがエスカレートするケースもあります。どうしても、学校に通さないと状況がまずい、と思われる場合は、「話して欲しくない」という子どもの心情をきちんと伝えた上で、どのような対処をするつもりなのか、いじめがエスカレートしないような対応をどう考えているのかを、担任や学校に確認しましょう。
■いじめに遭っている子どもに決して言ってはいけないこと
                 「いじめられる方にも問題がある」「気にしすぎだよ」「やられたらやりかえしなさい」「もっと強くなりなさい」などの言葉は、いじめで傷ついている、でもどうすることもできずにいる子どもを、さらに追いつめることになりますから、口にしないように心がけてください。 
■解決に向けてしっかりとした適切な対応をとりましょう。              1.事実を正確に記録する
                               いじめは心の問題が大きいので、言った、いや言わないという水かけ論になったり、ふざけただけ、いじめるつもりはなかったなどの曖昧な話で終わってしまいがちです。お子さんの話や、他の子どもや保護者から聞いた話をひとつひとつ記録し、物を壊された場合には写真をとる、いじめの落書きなどを取っておく、怪我などは病院で診断書をもらう、などして事実を提示できるようにしておきましょう。

2.学校との解決に向けた話し合い                          
いじめの事実が確認できたら、まず担任の先生に解決を依頼しましょう。担任の先生に問題を解決する能力や意志が感じられない場合には、教頭先生や校長にまで話を持っていく必要があります。それでも解決しない場合には、教育委員会などを通して解決の道を探ることになります。ねばり強く経過を見守りながら、その都度的確に対処していくことが大切です。
3.子どもの心のケア

子どもにとって家庭が安心できる場所である、と感じられるように、環境を作ってあげてください。一緒にいる時間をなるべく増やしながら、いじめられた場合の対処方法を子どもと一緒に考える時間も取っていきましょう。「嫌なことは嫌だ」と意思表示できるようにするトレーニングや、こんなことを言われたりされたりした場合、こうしよう、こう言おう、ということをあらかじめ決めておいたり、子どもに他の人にはない自信をつけさせるスキルアップトレーニングをしてももいいかもしれません。

記事へのコメント

※左の画像に書かれている文字をそのまま入力してください